冬の寒さ対策について
12月に入り、冬も本格的な寒さになってきました。
ここから寒い季節が続きますが、年間を通してずっとキャンプを楽しみたい。
そういう方も多いと思います。
春・夏・秋のキャンプならともかく、冬のキャンプとなると一気にハードルが上がります。
寒さ対策がしっかりできていないと、その時の天候状況によっては、それこそ命に関わる場合もあります。
温かい服を着込んだり、ホッカイロを貼ったり、寒さ対策と言っても色々あります。
しかし、真冬でのキャンプとなると、いかに幕内を暖かく保てるかが重要です。
服装などでの防寒はもちろん必要なのですが、それだけでは真冬の寒さを凌ぐのは厳しいです。
冬の季節でも暖かく、快適なキャンプを楽しむことができれば。。。
それだけで楽しさが広がります。
そこで、幕内を温める方法として、すぐに思い浮かぶのが「石油ストーブ」および「薪ストーブ」の2つ。
結果的には、石油ストーブを選んだわけなのですが。。。
我が家が石油ストーブを選んだ理由と、最終的に購入したストーブについて、以下紹介したいと思います。
石油ストーブ、薪ストーブなどの機器は、テント内での使用が禁止されていることがほとんどです。
使用の際は全て自己責任となりますので、ご注意ください。
石油ストーブの良い点 (薪ストーブとの比較)
まずは、石油ストーブの良い点について。
過去に、薪ストーブを利用した友人のテントにお邪魔したことがあるので、その時に気づいた点を踏まえてまとめてみました。
以降、あくまで個人的な見解なので、ご参考程度に。
薪ストーブに比べて扱いやすい
まず、薪ストーブの場合は組み立てが必要ですが、石油ストーブの場合は組み立ての必要がありません。
自分でやったことは無いのですが、薪ストーブの組み立ては、側から見てると時間も要して、けっこう大変そうです。
石油ストーブは、必要な燃料を入れて火を付けるだけなので、運用は比較的に楽かと思います。
また、薪ストーブの場合は、煙突から出る火の粉でテントに穴を空けてしまったという声を聞いたりします。
使い方を間違えると、大事なテントを損傷させてしまう事もあるので、注意が必要です。
値段が比較的に安い
石油ストーブ自体、決して安い買い物ではないのですが、それでも薪ストーブと比べると安価なものが揃っています。
火を扱うので、あまりに安価なものは少々心配にもなりますが。
詳しい人に聞いたり、商品レビューなどを参考にして、事前に下調べすることをおすすめします。
品質・コストを含めて、初めて購入する場合でも、石油ストーブは手が出しやすいかと思います。
燃費が良い
近頃の石油ストーブは非常に優秀で、安価なものでも性能が良いものがたくさんあります。
燃料満タン時で20時間も燃焼できるものもあり、燃費がとても良いです。
反面、薪ストーブはその火力の強さもあるためか、薪が瞬く間に無くなっていきます。
長時間で温まりたい場合は、大量の薪を準備する必要があり、薪の消費も調節する必要が出てきます。
お湯などが沸かせる
これは石油ストーブに限ったことではないですが、ストーブの天板でお湯を沸かしたり、簡単なものであれば料理もできます。
また、ケトルを乗せておけば、いつでもお湯が使えます。
冷えた夜に温かい飲み物が飲みたくなった時は、すぐに準備ができるので助かります。
石油ストーブを使用する上で気になる点
良い点があれば、やはりそうではない点もあるわけで。。
以下に気になる点もまとめます。
一酸化炭素中毒の危険性
石油ストーブ、薪ストーブどちらも一酸化炭素が発生します。
もし利用する際には、必ず一酸化炭素チェッカーを使って、常に幕内の一酸化炭素濃度を確認するようにしましょう。
一酸化炭素チェッカーは、国内製のものから中華製のものまで色々とあります。
命に関わることなので、できれば1台は国内製のものを持っておきたいです。
1台だと故障してしまった場合が怖いので、2台以上で確認するのが良いです。
一酸化炭素チェッカー
積載時に嵩ばる
石油ストーブはほぼ分解できないため、そのまま車に積載することになります。
石油ストーブの大きさにもよりますが、荷室のかなりのスペースを占領します。
薪ストーブは分解すると、そこそこコンパクトに収まるものが多いです。
「積載性」という部分では、石油ストーブは少々悩ましいところです。
火傷の危険性
これも石油ストーブに限ったことではありません。
幕内にそのまま設置する形になりますので、ちょっとした際に触れて火傷してしまう危険性もあります。
ただ、薪ストーブの場合は、剥き出しの本体のほぼ全ての部分が熱くなるので、テント内では特に気を張ります。
アマゾンなどで「ストーブガード」が販売されているので、これを利用するだけでだいぶ危険性は下がるかと思います。
特に小さい子供がいる場合には必須アイテムです。
火力が弱い
基本的に、石油ストーブは薪ストーブに比べて火力が劣ります。
テントのサイズによっては、石油ストーブ1台では幕内を温めきれない場合もあります。
使っているテントサイズも考慮して、石油ストーブの種類・性能を選ぶのが良いかと思います。
炎の趣を楽しめない
石油ストーブは燃料を燃やしているだけなので、味気ない炎です。
やはり、薪を燃やした方が炎の揺らめきや趣が出てきます。
一部に強化耐熱ガラスを使用した薪ストーブもあり、薪が燃えて揺らぐ炎を外から楽しむこともできます。
対流形石油ストーブ『PASECO』について
今回、購入した石油ストーブは「PASECOの対流形石油ストーブ WKH-3100G(2021年モデル)」。
我が家にも、遂に石油ストーブが仲間入りしました。
以下、スペックを簡単に記します。
出力 | 3.0kW/h |
点火方式 | 手動で点火 |
タンク容量 | 5.3L |
燃焼時間 | 約18時間(燃料満タン時) |
製品サイズ | Φ325x 466(mm) |
製品重量 | 5.3kg |
安全装置 | しん降下式の耐震消火装置付き |
使用場所 | JHIA未認証のため屋外使用専用 |
重量が5.3kgであり、他のストーブと比べてもかなり軽量。
そして、購入の決め手になったのが価格。
この仕様で、価格が16,940円というのは、コスパとしてかなり魅力的です。(2022年モデルからは、18,999円となっています。)
カラーは全部で4色展開。
それぞれのキャンプスタイルに合わせて、選びやすいラインナップです。
2022年モデルからは、グレー色が追加されました。
PASECO純正の収納ケースもおしゃれです。
実際に使ってみた感想
火力調整は、ノブを左右に回すだけというシンプルな操作性なので、迷う事なくとても使いやすい。
灯油ゲージも見やすい位置に付いているので、残量も一目で確認できます。
全体的に無駄なもの一切を取り除いたシンプルなデザイン。
それでいて、使い手の事をよく考えられた設計になっています。
給油口の大きさは約Φ19mm。
一般的な給油ノズルが使えるので、給油口が小さすぎて給油に困るという様なこともありません。
点火方式が手動なので、別でライター等が必要になりますが、そんなに苦になる程ではありません。
ストーブ上面の大きな天板は、思いの外とても便利です。
お湯を沸かすのはもちろんですが、鍋なども安定して置けるので、料理の幅が広がります。
まとめ
キャンプデビュー2年目にして、ようやく迎え入れた石油ストーブ。
これから冬キャンプへ連れ回すのがとても楽しみです。
冬キャンプで暖を取る最初の道具として、「石油ストーブ」は比較的に手を出しやすいのではと思います。
ただし、最初に説明しましたように、テント内での使用は自己責任となりますので、ご注意ください。
それでは、安全に良い冬キャンプを。
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