キャンプ道具

MOBI GARDEN「ロイヤルキャッスル」常識を覆すコスパ最強のドームテント!

皆さん、こんにちは。
季節も春を迎え、いよいよ本格的にキャンプシーズンの到来です。
これから始まるキャンプライフに期待を膨らませながら、新しいテントの購入を検討されている方もいるかもしれません。

今回は、コスパが最強すぎるドームテントについて。
皆さんが新しいテントを選ぶ際に、一つの参考情報になればと思います。





テントメーカー「MOBI GARDEN」とは?


突然ですが、「MOBI GARDEN」というテントメーカーをご存知でしょうか?
恐らく、ほとんどの方は聞いたことが無いブランド名だと思います。
私もついこの間までは、その一人でした。

MOBI GARDENというメーカーについて、少し調べました。
MOBI GARDENは、中国で最大のアウトドアブランドになります。
2003年にテントメーカーとしてアウトドア業界に参入して以来、アウトドアギアの研究、設計、販売に注力してきたブランド。
テントメーカーとしては、唯一の中国上場企業でもあります。

中国と聞くと、「安かろう悪かろう・・・」というイメージがどうしても先行してしまいます。
しかし、この「MOBI GARDEN」というメーカーに対しては、その考えは捨てるべきでしょう。
MOBI GARDENは、世界各国の有名なハイブランドテントのOEM(受託生産)を手掛け、世界最大のテント工場でもあります。
OEMで培った技術力とデザイン性を生かし、コストパフォーマンスの優れた数々のテントをリリースし始めました。
日本で誰もが知る有名なハイブランドのテントも、結局のところ、MOBI GARDENの工場でOEMされていることが多いです。

これの意味することは、MOBI GARDENのテントの製造品質・管理・検査レベルは、ハイブランドテントと同等ということです。
2016年、MOBI GARDENは、新しいブランドメッセージ「World Unbounded. Step by Step」を立ち上げました。
これは、「人と世界、人生と自然を繋げる」というブランドコンセプトを表現しています。
地球、空、自然は無限であり、全てのステップが自由の具現化。そして、キャンプは人と自然との対話である。という考え。

この様に、確固とした素晴らしいブランドコンセプトを基に、活動を続けているメーカーです。





大型テント「ロイヤルキャッスル」のスペック


今回は「ロイヤルキャッスル」というドーム型テント。
見た目は、Helinox ノナドーム4.0に非常に似ているテントになります。
ロイヤルキャッスルのスペックを下表にまとめてみました。

MOBI GARDEN
ロイヤルキャッスル
Helinox
ノナドーム4.0
WIWO
ヤクドーム350
総重量13.4kg
(インナーテント含む)
7.5kg10.7kg
(グランドシート含む)
最大収用人数5人8人4人
展開サイズΦ385cm x 200cmΦ400cm x 200cmΦ350cm x 185cm
収納サイズΦ33cm x 62cmΦ28cm x 70cm65cm×27cm×21cm
フライシート素材150Dオックスフォード
リップストップ (防水 フッ素加工)
耐水圧:5,000mm
30Dポリエステル リップストップ
(片面シリコンコーティング)
耐水圧1,500mm
ナイロン70D リップストップ 耐水圧2,000mm
インナーテント素材メイン:75D 185T透湿ポリエステル
ボトム:150Dオックスフォード、耐水圧:5,000mm
ポール素材A7001アルミ合金
メイン:Φ13mm / サブ:Φ11mm
DAC PLポール
メイン:Φ15mm / ポール:Φ13.55mm
7001ジュラルミンポール
メイン:Φ13mm
定価95,700円291,600円128,000円
スペック比較表





似たサイズの他ドームテントとの比較として、Helinox ノナドーム4.0WIWO ヤクドーム350も載せてみました。
こう見ると、MOBI GARDEN ロイヤルキャッスルのコスパの良さがよくわかります。
安いからスペックが劣っているという訳でもなく、むしろ競合テントよりもスペックが勝っている部分もあります。

ロイヤルキャッスルの特徴の一つは、フライシートの生地が非常に厚いということ。
生地が厚ければ幕の強度が上がりますが、良い事だけではありません。
その一つは、当然ですが重量が増すということ。

また、空気や光を通しにくいため、室内に結露が発生しやすくなるという事もあります。
ただし、ロイヤルキャッスルの場合は、6面に大きなメッシュがあり、天井の3ヶ所に大きなベンチレーションも付いています。
特に天井3ヶ所のベンチレーションは、雨の日でも開けておける構造になっているので、換気対策はされているようです。
使用する上で、気付きにくい細部まで手を抜かないこと。

例えば、ガイライン(耐風ロープ)の取付部の補強は、中国ブランドとは思えない手のかけ方です。
多くの中国ブランドが接着で済ませるところを、縫製+シーム処理まで丁寧に行っています。
これは、MOBI GARDENの開発者が、自身の製品を愛し、彼らが本当に使いたいものを世に送り出したいという思いでもあります。






実際に使ってみた感想 (良い点)

設営が驚くほど簡単

まず、設営はとても楽。
最初に3本のフレームを通してしまえば自立するので、後は簡単です。
フレーム構造がシンプルなので、組み立て途中で迷うこともほとんどありません。
力を有するような組み立て工程も無く、女性でも苦にならないシンプルな設営。
慣れれば、一人でも十分に設営が可能なレベルです。
ユーザー目線に立って、良く設計されたテントだと思います。

安心の150デニール生地

生地がとても厚く頑丈なので、安心感があります。
また、生地は格子状に織り込んだRip Stop構造のため、ほつれにくく破れにくい作りになっています。

驚異的な耐水圧性能

フライシート、インナーテント共に5000mm防水で、フライシートにはフッ素加工も施されています。
通常のテントの場合、2000mm前後が多いので、耐水圧性能としては十分過ぎるほどのレベルです。

夏は涼しく、冬は暖かい

生地が厚く、外から太陽の光を通し難いため、夏はテント内の温度の上昇を抑えられます。
逆に、冬は外からの冷気を通しにくく、テント内を暖かく保ちやすいです。

インナーテントが標準装備

ドーム型テントにはめずらしく、インナーテントが標準装備です。
これは、非常にありがたいです。
インナーテントも広く、大人2人 + 子供2人が余裕で寝れるスペースがあります。

開放的なパノラマビュー設計

6面開放できるドアは非常に便利で、どこからでも外とのアクセスが可能。
全面解放すると、360°のパノラマビューとなるので、景色を楽しみたい時にありがたいです。

革命的な価格

そして、もっとも良い点が価格です。
これだけのスペックで、¥100,000を切る価格で購入できるのは驚異です。
同サイズの他テントと比べても、コスパの良さは明らかです。




実際に使ってみた感想 (気になる点)

結露が心配

先にも書きましたが、生地が厚いため結露が発生しやすいです。
6面のドアを開放すれば換気がされてほとんど気になりませんが、雨の日は閉める必要があります。
季節と天気によっては、天井3ヶ所のベンチレーションだけでは、結露は完全には防げないかもしれません。

幕内が暗い・・・

個人的には、これが一番の懸念点です。
生地が厚い上にブラックコート加工が施されているため、外からの光が幕内に透過せず暗いです。
6面のドアを閉めると真っ暗になってしまい、昼間でも灯りが必須になります。
暗い方が良いという方もいるので、この点は賛否両論あるかと思いますが、昼間でも真っ暗になってしまうのはやり過ぎかなと。。。
生地を厚くした設計思想が少し裏目に出ているように感じるので、この点は改善が必要になるかもしれません。





まとめ


「中国製 = 低品質」という思い込みは、もはや過去のイメージなのかもしれません。
今回のMOBI GARDEN ロイヤルキャッスルは、少し気になる点はあるものの、総合的にとても素晴らしいテントです。

まだ出回っているのが少ない珍しいテントなので、キャンプ場では注目の的になりそうです。
これからの発展が楽しみなブランドです。


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